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農家でチーズを。。 

南房総の真中で最近はもっぱらチーズ作りに励んでいます。

蔵王の研修へ



2月の中旬、5泊6日で蔵王へナチュラルチーズの製造技術研修に行ってきました。
専門コースと言うこともあり、内容が深く、とても充実した研修でした。
研修を終えて帰った私に子どもたちが目をきらきらさせて「どうだった???」と。
私は、前泊を含め一週間も、家を空け、子どもたちから離れたのは初めてで、実家の母に来てもらってはいたものの諸々の協力と我慢をさせたに違いなく、「おもしろかった~」というのも後ろめたく、なんとつたえようか、、何から言おうか、、、頭の中がグルグル。
「あのね、『銀の匙』の小さい校長先生みたいな優しい先生に分からないこと、たくさん教えてもらえたよ!!」
「あのね、エプロンに100個くらいピンバッジをつけてる先生がいて、かっこよかったんだよ!!!」
「朝から夕方まで、ずっと勉強してたよ!!!!」
  
   「へー、すごいねー!!よかったねー!!」と。勉強をしてきたお母ちゃんを迎えてくれました。

とにかく夢のような6日間。チーズへの疑問をほじくり出してたくさん質問してきました。。私、先生のストーカーか、、とか思いつつ、せっかくの研修、、いつか行けたらいいなぁ・・と憧れていた研修だったので、最大限吸い取りたい!と、楽しみました。

 家で本等を参考にチーズを作っていると疑問が後を絶ちません。そんな時に誰か教えてくれる人がいたらなぁと常々思っているわけです。それが体系的に、乳やチーズのオーソリティーの先生方が代わる代わる授業をしてくださり、
乳の基礎科学・チーズ製造の基礎科学や機能性、乳酸菌・酵素の話、市場の動き、将来性、さらには自分が工房を作るそのビジョンまで。。
チーズ作りは、科学の実験の繰り返しのようなものだなぁと思いながら現在は台所で試作しているのですが、その大元の原理や科学的な根拠の理解が難しいと感じるままでいました。でも今回の研修で、難解な言葉に対して、少々耳障りが良くなり、以前読んでも頭にまったく入ってこなかった『ミルク&チーズサイエンス』という本も帰ってきてから一通り興味深く目を通すことが出来るようになりました。感覚的に作っていたものに、根拠が裏付けできるということは、とても嬉しく、この歳になって学ぶ喜びをまた感じることが出来て本当に楽しかったです。
 製造研修も、手を使って学んできました。実際に触った感触や感覚はとても貴重です。そこでしか得られない情報です。モッツァレラとストリング、ゴーダを作り、科学的根拠を自分なりに伴った形で、乳への操作を体験し、なるほど!それでか~!納得っ!!がいっぱいでした。


そして、今回なんと言ってもメンバーが素敵でした。。
農家に嫁に来て、家族と牛とネコ以外に話をしない日が多々ある中、人と接するってこんなに楽しかったよなぁと、学生時代のような仲間とのやりとりを久々に思い出しました。自分って人見知りっと、最近固定観念をガチガチに固めていた自分にも、こんなに話を楽しめたんだよなぁと、氷を溶かすように親しくしてくれた皆さんに感謝・感激。

とても意外だったのは、この研修に参加しているみんなの年齢層が若い!ということ。私は最年長から2番目で、最年長は2ヶ月違うだけ。びっくりでした。
そして、もう、おばさんなんだなぁと痛感。自信がないからって躊躇している年齢でもなく、そんな余裕もなく、もっと明確に目標を持って前に進んで行かなきゃいかなきゃならない歳なんだということを実感。若いみんなの前向きで、社会人の自覚をしっかり持った様子にとても刺激をおぼえました。
私より20歳も若い子もいて、同じ授業を受けて前に進んでいる。羨ましいとともに頼もしく思います。
そして、参加者さん達は、チーズや乳製品という共通項はあるものの、大手のメーカーさんの大工場勤務の方や、乳業メーカーの研究所や技術開発勤務だったり、検査機関のバリバリの若手さんだったり。名のある工房の職人さんや学生さん。これから工房を作る具体的な夢をもっている若い乳製品加工会社のお嫁さん。
農家さん関係者の方が極少数派で、驚きました。
 実際、農業従事で牛中心にお仕事されているとなれば、一週間も家を空けることは不可能に近いと思います。私は、農家の嫁とはいえど、色んな負担を家の人たちに任せて、今回の研修を受けさせてもらいました。本当に有り難いと思います。
国産のナチュラルチーズがもっと気軽に、そして技術向上をしていく上で、惜しげもなく技術や情報を分けてくれる蔵王のこの研修はとても有意義で、親切で、貴重な機会だと痛感しております。
私のような一酪農家が、チーズを学びたいと思った時には、概略だけが載った本、ネットの断片的な情報しか残念ながらありません。身近な工房の諸先輩方も快く教えてくださいますが、本当にお忙しい中、一方的に押し掛けて行って、教わるというのも恐縮してしまいます。
農学部や生物化学などの学術機関で学べれば本当に良いと思います。ましてや、海外への留学ができたら。
でもそれが叶わない私のような者にとって、30年以上も前から、国産ナチュラルチーズ製造を手がけ、研修事業を行ってきた蔵王酪農センターはこの業界の先駆者で、情報の拠り所で、頼りになる存在と言うことは間違いありません。
つくづく思うのは、もっと若い頃から明確な目的を持ってこの分野を勉強できていたらなぁ。。と。
今回、私より10歳若い農家のお嫁さんも参加されてました。2歳の子を家に残して、さぞかし大変な中での参加だったと思いますが、私より10年早く取り組める事を羨ましく思います。ましてや20歳も若い学生さん!夢が本当に広がります。こういった皆さんがチーズ作りに励んで、技術を高めて、これからどんどん美味しい、面白い国産チーズが(プロセスチーズも含めて)生まれて、今からの食文化を担っていくのだろうと思うと、本当に頼もしいです。
願わくは自分の子どもたちが私達の背中を見て、学んでいく方向性を決めることがあったとしたら、子どもと共に、勉強して、深めていけたらと思います。



真面目な話もそこら中で。立ち話が貴重な情報の宝庫でした。
大半はおかし~話かな・・・

製造研修では、出来上がったものの違いに感動。うまく取り入れていこうと。
つややかで力強いストリング、うちで是非作りたいと思います。






なんてたのし~仲間達だったのでしょう。連日の宴に、各業界のお話や人生論、、腹を抱えて笑って、今時の若い皆さんのパワーを頂きました。
そして、この研修のそれぞれの成果を各自自分の職場や学校に持ち帰って報告したと思います。
みんな頑張ってるんだろうなぁと想像しながら、私は、おいしいチーズを作れるように、頑張りたいと思います。
先生方にも蔵王のセンターの皆さんにも感謝!!食堂の皆さんにも。美味しいお食事で太って帰りました。。。







:::おまけ:::

新幹線の接続部分を見て、感動。。
やまびこの福島で切り離しになるやまびことつばさの連結部分。やまびこは仙台・盛岡方面へ、つばさは山形・新庄方面へ。
 今回の研修はやまびこで仙台方面へ。福島の次の白石蔵王で下車。
 新幹線で東京から2時間弱。福島はとても近いと言う印象を受けました。   
  震災も、原発事故も、東京からたった2時間の所で起きたのだと。。








そして初体験がもう一つ。
カプセルホテルに宿泊!
本当は、新幹線乗車当日の朝に地元から高速バスで東京駅まで行くつもりでいましたが、なんせ前々日がほぼ丸1日停電するほどの大雪だったため、バスの時間が当てにならず、東京で前泊。
初めてのカプセルホテルは、まずロッカーの鍵が渡され、大きな荷物を入れて、違う階のベッドに向かいます。ベッドにはロールカーテンがあるだけで鍵はなく、男女別でないフロアーで翌朝のカレイ臭が若干気になるカンジでした。
でも共同の温泉あり、着替えもタオルもアメニティーグッズも充実していて、とても快適。寝台列車の2階に寝る感覚で、若ければ楽しい♪快適♪。
外国の方がとても多くて、さすが堅実!という感じでした。
各ベッドにテレビもあったよ。


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