農家でチーズを。。 

南房総の真中で最近はもっぱらチーズ作りに励んでいます。

カテゴリー "牛" の記事

先日産まれたメスの逆子の仔牛。
金曜日に、なくなりました。

どこまで書けるのか。
ブログという特性上、明確には表現できませんが、
牧場の様子を伝えたいという目的から触れたいと思います。

水曜日、仔牛は朝に逆子で産まれました。
お産が始まる母胎の様子も何だかいつもと違い、普段出ていない膜のようなものが出ていました。
(それが何だったのかは解明していません)

異常に気づいたのは、仔牛の初乳の飲みが悪かったことから。
ということで、いつもと違うという感覚はみんなが持っていました。
単に食欲のない仔牛もいるので様子を伺っていました。
それが金曜日の早朝には息が荒く、首があげられない状態に。そのため、すぐに獣医さんに電話をし、来てもらいました。
肛門から調べてみると、腸がつながっていない可能性があると。
便や通常あるはずの粘液がないと。

仔牛の息は荒く、お腹はぱんぱんに膨張しています。
結局助けられず、午後に、細かく調べて頂きました。

やはり腸が途中で切れている状態。

症状としては先天的な腸閉鎖ということになり、そのような場合合併症状もあるということで、手術等を行っても助けられなかっただろうと。

傍らで見ていて、生物の身体は、本当に精密で緻密で、正常な状態が奇跡のようだと思いました。神秘的でさえあります。
一つ一つの器官が、よくぞその機能を担って発達してこの世に誕生してくるのだろう、と。

御義父さんはもう50年も牛飼いをしています。
毎年40産近くを何十年も積み重ねています。

数々のお産の中には色々なケースがあったことも教えてくれます。

どうか、
生き物が、
みんなの喜びの中で、
幸せな形で誕生し、
成長していくことを、
願うばかりです。
スポンサーサイト

逆子!

お産!
今日もありました。

だんな様は、狩猟の免許更新の手続きにも必要なため、射撃場へ練習へ行ったため不在。
予定日より早く、破水した膜が白い筋になっていて、いつもと違う様子に、御義父さんが手を入れて確認。
足はあるけど顔があるべき場所になく、さかごだなあ。。と。
人間のお産と違い、エコーなどの映像でお腹の中が見られるわけもなく、確かな状態は分かりません。
逆子は、通常前足と頭から出てくるはずが、後ろ足から出てきてしまい、羊水に顔が残った状態でへその緒が切れて呼吸が始まってしまうと言うことで、羊水を飲んでしまい溺死という事態になる可能性があります。
ということで、人間の介助がない自然分娩での逆子はまず助からないそうです。
介助とは、引っ張り出すときにとにかく“一気に!”ということです。

106_4412_1.jpg

触った所メスだろう、念には念を入れて獣医さんに連絡。
すぐに到着して、早速引っ張り出しました。
106_4414_1.jpg
無事に助かって、メス!!!ばんざーい(^o^)!
いつも通りにお母さんの口元へ連れて行き舐めて貰い、
一輪車に乗っけて仔牛の寝床まで移動。

御義母さんが寒くないようにと、産着を着させてあげました。。ちょっと窮屈そうかな。。
106_4419_1.jpg
よくぞ無事に生まれてくれました。

親ウシへの栄養補給は御義父さんに任せ、初乳の搾乳はだんな様に残してお願いして一段落。

ネコたちも密かに応援していてくれたんでしょうか。
106_4417_1.jpg

チャボは相変わらずのどかに砂浴びをしていました。
106_4416_1.jpg

と、ホッとしていられない。
作業着に入れたキッチンタイマーとにらめっこで、2時間のチーズ発酵の最中でした。
家に戻って、大腸菌が怖いので、しっかりしっかり手を洗い、次亜塩素酸ナトリウムの希釈液で手を消毒して、ついでにタイマーも消毒して、チーズモードに。
酸度計と温度計が下がりすぎていないことを確認し、ほっとして、ph5.2まで下がるのを待ちました。
この数値次第で、チーズがのびーたり、とろけすぎたり、となってしまいます。

ph5.2になったところで、カードを取り出し、80℃のお湯の中でもみます。
すると、お餅のようにひとかたまりになって、柔らかく弾力を持ってきます。
106_4423_1.jpg

さらに練り、のびてきました。
106_4426_1.jpg
よかった。。今日も成功(*^_^*)。

農家製のチーズ、最近増えつつあるのですが、
中には、牧場のオーナーさん自らが作っているかたもいらっしゃり、
何十Lも鍋にかけて、急にその場を離れなければいけない状況なんていくらでもあることでしょう。チーズの製造工程において、酸度・温度・時間の管理が重要な要素なのです。
「お客だ」「お産だ」・・・と、本当に忙しい中、作っておられるということで、本当に頭が下がります。

仔牛は・・・

先日深夜に生まれたメスの仔牛。
元気です。

106_4400_1.jpg
牛らしい白地ベースの柄です。


お隣には、10月30日に生まれたF1のメスの子。
ホルスタインは後継牛となるメスで万歳!というのは先日書いたとおり。
この真っ黒なF1は、黒毛和牛として肥育牛となるため、この場合、雄が万歳となります。
ということで、市場で安く取り引きされるメスちゃんなのです。1ヶ月ほど経つと出荷です。
106_4401_1.jpg
予定日より早く生まれ、小さい。。イヌのような大きさで、かわいい。。かわいいんだけど、出荷予定。シビアです。

こちらも、出荷予定のホルスタインのオスくん達。
106_4404_1.jpg

現在8頭いる仔牛たちのうちうちに残る予定なのは3頭のみなのです・・・
酪農家は、母牛のおなかを空にせず次々にお産をさせる(理想は1年1産)、そしてその子が後継牛として残ることを祈って、繁殖に励むのです。
なかなか難しいのですが。
どうかどうかメスちゃん達をわが家に~(>_<)

出産ラッシュ

先月より牛のお産が続いています。
年内にあと8件のお産が控えています。
10月の30日には朝と夜に2件のお産があったばかりです。

そして昨夜も。
寝る前に、「今夜、お産だなぁ」と、だんな様がつぶやく。
1時間後に目覚ましをセットして、夜の10時半に起き、そろそろだと牛舎へ。

仔牛の足の爪が2本分見えていて、もうちょっとだね、と準備を急ぐ。
消毒液入りのお水に、仔牛を引っ張るロープ。仔牛の寝床を準備し、まだかなあ、、と、親ウシ達のエサを寄せたり、糞尿をかきおとしたり(牛床にしちゃうので、お尻の下の溝へ落とす)してお産を待ちます。

いよいよいきみ始め、仔牛の鼻先と舌が見え、目まで出てきた所で、介助。
柱に繋いだ引っ張る器械を仔牛の両足に結んだロープにつなぎ、ギコギコと強い力で引っ張ると、つるりと出産。ばんざーい!メスです。最近連敗続き、、ホルスタインは後継牛の雌が生まれるとやったー!と、雄だと、どんよりです。(♂は1ヶ月後には市場へ・・・)

生まれるとすぐに仔牛の両手にロープをつなぎ変え、ずるずるとひっぱって母牛の口元へ。
まだぬるぬるでびしょびしょの状態なので、よく舐めて貰います。
冬にお産に気づかず産み落とされた牛が場所が悪くて凍死してしまうという事故もあり得ます。
なので、人間も一緒に古着などのウェスでごしごし拭いてあげます。

106_4380_2.jpg

106_4381_1.jpg
奥でみんなが心配そうに見ています。
生まれてすぐに立ち上がろうとする元気いっぱいの子です。


106_4383_1.jpg
ある程度乾いたら、お母さんとお別れして、一輪車に乗せられて仔牛の寝床へ。

106_4384_1.jpg
落ちないように急いで~。ある意味、職人技です。

お産直後のお母さんのお尻、羊水の入った羊膜がぶら下がっています。
自然と胎盤と一緒に出てきます。
106_4385_1.jpg

すぐに乳を採り、PLテスターという検査薬で、乳房炎か否かをチェック。
液がヌタヌタになって緑色になったら乳房炎。
106_4388_1.jpg

今回は無事、4本の乳頭全て健康なお乳です。
106_4390_1.jpg

仔牛に飲ませるための初乳を搾ります。
仔牛が病気にならないように免疫力が上がるような抗体(ラクトフェリンやグロブリンなど)が含まれ、明らかに黄色い色をしています。
106_4391_1.jpg
この乳を36時間以内に飲むことで、こどもは健康に育つのです。自然の力はスゴイ!
そして、この通常の牛乳と成分が異なる乳汁は乳等省令によって6日間出荷できません。
しっかり抗生物質などの検査を合格して、牛乳として出荷されます。

真っ暗な仔牛の寝床ですが、、
温かい初乳を専用の哺乳ボトルに入れ、こちらで、仔牛にあげます。
本当は直接お母さんから飲みたいだろうけどなぁ。
106_4395_2.jpg

あとは、お母さん牛に、ビタミンドリンクと、カルシウムとリポビタンDのようなものを飲ませて、終了。
時計は0時半。
お疲れさまでした。

布団の上で、ネコたちが「どこいってたの~?」と寝ぼけてました。
106_4398_1.jpg
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。